なぜ虫歯予防に水分補給が良いのか? 虫歯予防に効果的な水分補給とは?

虫歯予防に水分補給は効果的? 最新の研究結果に基づいて徹底解説

近年、虫歯予防に水分補給が効果的であるという研究結果が数多く報告されています。

水分補給が虫歯予防に効果的な3つのメカニズム

1. 口腔内の乾燥を防ぎ、虫歯菌の繁殖を抑制する

唾液には、虫歯菌の活動を抑制する抗菌作用や、歯の表面を保護する再石灰化作用があります。しかし、水分不足によって口腔内が乾燥すると、唾液の分泌量が減少し、虫歯菌が繁殖しやすくなります。

2. 洗浄作用で食べカスを除去し酸を防止する

水を飲むことで、口の中の食べカスを洗い流すことができます。
食べカスを放置すると、20分ほどで酸を出すようになりますので、水で口の中をすすぐことは虫歯予防に役立ちます。

3. 唾液の分泌を促進し、再石灰化を促す

水を飲むことで、唾液の分泌を促進することができます。唾液には、歯の表面を修復する再石灰化作用があります。

虫歯予防に最適な水分補給とは?

虫歯予防に水分補給は効果的ですが、水の種類やタイミングによっては虫歯リスクを高めてしまう可能性もあります。そこで今回は、虫歯予防に着目し、効果的な水分補給法について詳しく解説します。

虫歯予防に効果的な水の選び方のポイント

1. 糖分を含まないものを選ぶ

虫歯菌は糖分をエサにして酸を生成し、歯を溶かします。そのため、虫歯予防には糖分を含まない水を選ぶことが重要です。

2. 虫歯菌の活動を抑制する成分が含まれているものを選ぶ

お茶には、虫歯菌の活動を抑制する効果のあるカテキンやポリフェノールが含まれています。特に、緑茶、麦茶、ウーロン茶は虫歯予防に効果的なお茶として知られています。

3. フッ素が含まれているものを選ぶ

フッ素入りミネラルウォーターには、歯の表面を強化し、虫歯菌の酸に対して抵抗力を高める効果のあるフッ素が含まれています。
地域によっては、水道水にもフッ素が含まれている事があります。
(水道水のフッ素は自然由来のものです。人為的な添加は現在日本では行われていません)

補足

水分補給は熱中症予防でも行われていますね。
虫歯予防から見ると上記の飲み物が良いのですが、熱中症予防の観点からですとスポーツドリンクのような電解質を含む飲み物が向いていると言われています。ただし、虫歯予防から見ると糖分を含むため、向いていません。

お茶は水分補給に良く、ポリフェノールは虫歯予防に効果的と示しましたが、お茶などのポリフェノールは歯の着色の原因になる事もあります。

テレビの健康情報でもそうなのですが、「これが良い」と聞いたときに、それに集中しすぎると別の問題につながる事があるので、バランスよくするように気を付けましょう。

一覧に戻る

ネット予約