あなたの歯磨き剤にフッ素は含まれていますか?その効果と注意点を解説

フッ素は歯磨きに必須の成分であり、口腔ケアの中心的役割を果たしています。なぜなら、フッ素が歯を守る効果を持っているからです。具体的には、フッ素は虫歯を予防する力があり、歯を強くしてくれます。

1. 歯磨きとフッ素:基本的な知識

歯磨き剤に含まれているフッ素とは「モノフルオロリン酸ナトリウム」「フッ化ナトリウム」「フッ化第一スズ」などがあり、これらはまとめて「フッ化物」と呼ばれています。
本稿ではフッ素として説明を進めていきます。
このフッ素と歯磨きは切っても切れない関係であり、正しく理解することが口腔ケアにおいて重要です。

2. フッ素が歯に及ぼす効果1「脱灰抑制」

歯磨きとフッ素の組み合わせは、歯に耐酸性を与え、虫歯を予防します。具体的には、フッ素が歯のエナメル質に取り込まれる事によって歯が溶けにくくなり、酸に対抗出来るようになる作用があるのです。

3. フッ素が歯に及ぼす効果2「再石灰化促進」

歯が溶けるとその成分はいずれ口の中から無くなってしまいます。その前に再び歯のエナメル質に戻る作用を再石灰化と言います。
フッ素にはこの再石灰化を促進する作用があります。

4. フッ素入り歯磨き剤の使用時の注意点1「過剰摂取」

フッ素入り歯磨き剤を使う際は、適切な量を使い、飲み込まないよう注意する必要があります。また「沢山使えば効果もアップする」というものでもありませんので、適切な量を守る事が重要です。
なぜなら、フッ素の過剰摂取は「フッ素症」を発症する可能性があるからです。
フッ素症は基本的には8歳以下の子供に発症する可能性があるもので、歯の表面に白い斑点や縞模様が現れるなどの見た目が悪くなる症状があり、重度になると歯の表面に細かい凹凸が発生するため色素が沈着しやすくなり、白いはずの歯が褐色や黒色になる事例も報告されています。

4. フッ素入り歯磨き剤の使用時の注意点2「効果消失」

歯磨きの後のうがいを何度も行ったり、1回に抑えたとしても激しく口をすすぐような事をすると、フッ素が洗い流されてしまい、効果を出すのに必要な濃度が確保できなくなります。
うがいや口をすすぐのは少量の水で1回のみ軽く行うようにしましょう。

5. フッ素入り歯磨き剤と健康な口腔環境を維持するためのその他の方法

フッ素入り歯磨き剤だけでなく、定期的な歯科検診やバランスの取れた食事も口腔ケアには必要です。
口腔ケアは一つの要素だけあれば良いと言うものではありません。フッ素をはじめとして、様々な方法を実践するようにしましょう。

【結論】

フッ素は、正しく利用すれば、歯磨きの効果を高め、健康な歯を保つことができます。しかし、フッ素だけに頼るのではなく、全体的な口腔ケアが重要です。歯磨きとフッ素の正しい知識を持つことで、より健康的な口腔環境を維持することができます。

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