オーラルケアの話
前回オーラルケアという言葉を使いましたが、聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はオーラルケアについてご説明いたします。
「オーラル」とは口の事ですので、オーラルケアとなれば口のケアですが、歯科では口の中全体を対象としたケアとなります。
これをオーラルヘルスケアと呼ぶ場合もあります。
歯磨きでの歯のケアと歯茎のケアに加え、舌ブラシによる舌のケア、洗口液を使っての口臭予防など、様々なケア用品を使って口の中全体に行います。
その効果は、単に虫歯や歯周病を防ぐだけではなく、前回お話ししましたようなインフルエンザの予防や、誤嚥性肺炎の予防も期待されています。
ただ、これらを全て行うとなると、効果が広範囲なだけに、行う事も多様です。
やる事が多いという事は、毎食後に行うのは難しいかもしれません。
当欄でもこれまで様々なケアをご紹介して来ましたが、一度にいくつも行うとなると大変ですね。
そこで、通常のケアは歯磨きだけで、寝る前のケアだけオーラルケアとするのが良いと考えられています。
オーラルケアは自身で行うセルフケアになりますが、これは習慣化し、継続できなければ意味がありませんので、無闇に理想を追求するより、現実的な所を目指すのが良いでしょう。
これと歯科医院で行うプロケア(プロフェッショナルケア)が「予防歯科」の両輪です。
ぜひ実施してください。