12月は忘年会やクリスマスなど、人と会食する機会も増えますね。
そんな時、口臭が気になる人もいるかもしれません。

口臭の原因を知ろう

口臭には大きく分けて2つのタイプがあります。起床後や空腹時、緊張したときなど、誰にでも起こる「生理的口臭」と、歯周病や舌苔、虫歯といった口の中のトラブル、あるいは糖尿病や肝臓の病気など体の不調からくる「病的口臭」です。

実は口臭の大半は、口の中に原因があります。歯周病になると、歯と歯茎の間に溜まった汚れで細菌が増殖し、メチルメルカプタンや硫化水素という嫌な臭いの元が発生してしまうんです。舌に白っぽく付着する舌苔も要注意。これも臭いの大きな原因になります。

それから、ニンニクやお酒、タバコといった食べ物や嗜好品の影響も無視できません。ストレスや寝不足で唾液が減ると口の中が乾いて、これもまた口臭につながります。

効果的な口臭予防のポイント

何といっても基本は歯磨きです。歯ブラシを45度くらいに傾けて、歯と歯茎の境目に当てながら細かく動かすのがコツ。1日2回は磨きたいところですが、特に寝る前はしっかり時間をかけて磨くことが大切です。歯ブラシだけでは届かない場所もあるので、デンタルフロスや歯間ブラシも使ってみてください。

舌のケアも忘れずに。舌専用のブラシで優しく汚れを落としましょう。ただ、ゴシゴシこすると舌を傷めてしまうので、あくまで軽い力で。

唾液をしっかり出すことも重要なポイントです。水分をこまめに取ったり、食事のときはよく噛んだり。ガムを噛むのも良いですし、レモンのような酸っぱいものも唾液が出やすくなります。規則正しい生活とストレスを溜めないことも、唾液を正常に保つには欠かせません。

自分でケアしても口臭が気になるようなら、歯医者さんに相談してみましょう。専門的な治療や口臭測定、歯石取りなどをしてもらえます。

食生活を見直して口臭対策

緑茶やヨーグルト、リンゴには口臭を抑える働きがあるといわれています。特に緑茶に含まれるカテキンは、口の中の菌をコントロールしてくれます。逆に、ニンニクや玉ねぎ、お酒やカフェインの多い飲み物は口臭を強くしがちなので、食べ過ぎ飲み過ぎには注意したいところ。

ニンニクやお酒を楽しんだ後は、すぐに水を飲んで口の中を潤しておくといいですよ。リンゴやパセリを食べると臭い成分が和らぎます。お酒の後は特に、水分をたっぷり取って、歯磨きやマウスウォッシュもお忘れなく。

ビタミンCやカルシウムは歯茎の健康維持に役立ちますし、亜鉛は臭いの元になる硫化物を抑えてくれます。野菜や果物、ナッツ、魚などをバランス良く食べることが、結局は一番の口臭対策になります。

水分補給も侮れません。唾液が減りやすい朝起きたときや空腹時は、意識して水を飲むようにしましょう。

日常生活で続けられる予防アクション

ストレスが溜まると唾液が減って、口臭の原因になります。趣味の時間を作ったり、しっかり休んだり、自分なりのリラックス方法を見つけておくことが大切です。

運動も効果的。体を動かすと代謝が上がって唾液も出やすくなります。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で続けられるものがおすすめです。

マウスウォッシュや口臭予防タブレットは、あくまで補助的な役割と考えて上手に使いましょう。

それから、口呼吸していませんか？口で息をすると口の中が乾いてしまうので、普段から鼻呼吸を心がけて。寝ているときの対策には、加湿器や口閉じテープも試してみる価値ありです。