健康の秘訣は口の中にあり! 口腔内フローラの重要性を知っていますか?
皆さんは口腔内フローラという言葉を聞いた事がありますか。
今回は口腔内フローラの重要性についてお伝えします。
口腔内フローラとは?
口腔内フローラは、私たちの口の中に生息する多種多様な微生物群を指します。口腔内の健康は、これらのバクテリアのバランスが大きく関連しております。というのも、口腔内フローラが健康であれば、私たちの全身の健康にも良い影響をもたらします。実際、最近の研究では、口腔内フローラの乱れが全身の健康に影響することが明らかにされています。
口腔内フローラが全身の健康に影響する例
1. 心血管疾患: 歯周病菌が血流に入り込むと、動脈硬化を引き起こす可能性があるとされています。動脈硬化は心臓病や脳卒中のリスクを高める要因となります。
2. 糖尿病: 歯周病は糖尿病の制御を難しくさせ、逆に糖尿病は歯周病のリスクを高めるという相互作用が指摘されています。
3. リウマチ: 歯周病菌とリウマチの関連が研究で示されており、一部の歯周病菌が関節リウマチを引き起こす可能性が考えられています。
4. 早産リスク: 歯周病は早産のリスクを高めるとの研究結果もあります。
5. 認知症: 口腔の健康状態とアルツハイマー病や他の認知症との関連が研究で示唆されています。
6. 消化器疾患: 口腔内の状態は消化器系の健康にも影響を及ぼすと考えられており、特に胃や腸の健康との関連が指摘されています。
口腔内フローラを健康に保つ方法
では、どのようにすると口腔内フローラを健康に保てるのでしょうか。
一つのポイントとして、オーラルケアが挙げられます。正しい歯磨きやデンタルフロスの使用は、口腔内環境を清潔に保つ上で非常に重要です。また、良質なプロバイオティクス※を摂取することも、口腔内フローラの健康維持に役立ちます。
※プロバイオティクスとは、善玉菌として知られる微生物のことを指し、これを摂取することで、口腔内の善玉菌の数を増やし、バランスを整えることができます。
口腔内フローラの健康は、全身の健康と密接に関連しています。日常のケアと、定期的な歯科検診を受けることで、健康な生活を送ることができます。