年末の飲み会シーズンとお口の健康

年末になると忘年会やクリスマスパーティーが続きますよね。楽しい時間を過ごせる反面、実は口の中には負担がかかっています。仕事も忙しくなる時期なので、つい歯磨きが雑になったり、疲れて寝落ちしてしまうことも。
食事や飲酒の回数が増えれば、それだけ口の中に食べかすが残る時間も長くなって、細菌にとっては絶好の繁殖環境になってしまいます。

赤ワインやコーヒー、紅茶は歯に色が付きやすいですし、甘いケーキやカクテルは口の中を酸性にして、歯のエナメル質を溶かしやすくしてしまうんです。お酒を飲むと唾液も減るので、口の中がネバネバして気持ち悪くなった経験、ありませんか？
あれも歯には良くない状態なんです。

それに年末は何かとストレスも溜まりますよね。締め切りに追われたり、イベントの準備に追われたり。
ストレスで唾液が減ると、口の中の自浄作用も弱まります。気づいたら歯を食いしばっていたり、夜中に歯ぎしりしていたりするのも、この時期は要注意です。

飲み会での賢い過ごし方と帰宅後のケア

飲み会中でもちょっとした工夫で歯を守れます。まず、赤ワインを飲んだ後は水で口をゆすぐこと。これだけでもだいぶ違います。甘いものを食べたら、キシリトール入りのガムを噛むのもおすすめ。唾液が出やすくなって、口の中がスッキリします。
あとは長丁場の飲み会なら、合間に水を飲んで口をリフレッシュさせましょう。

帰宅後が一番大事です。疲れてそのまま寝たくなる気持ちはわかりますが、そこをグッと我慢。ただし、お酒や酸っぱいものを飲んだ直後に歯を磨くのは実はNG。歯の表面が柔らかくなっているので、傷つきやすいんです。
まず水で口をゆすいで、30分くらい待ってから優しく磨くのがベスト。

舌も意外と汚れています。舌ブラシやクリーナーで優しくこすると、口臭予防になります。人と近い距離で話す機会が多い年末は、特に気をつけたいポイントですね。
歯ブラシだけじゃ取れない歯と歯の間の汚れは、フロスや歯間ブラシで。洗口液を使えば、口の中がさっぱりして翌朝も快適です。

飲み会前の準備と体全体への影響

年末の飲み会ラッシュが始まる前に、一度歯医者でチェックしてもらうのがおすすめです。普段は気づかない小さな虫歯や歯石を見つけてもらえますし、プロのクリーニングで歯もピカピカになります。

飲み会では何を食べるかも大切。ついつい甘いものに手が伸びがちですが、野菜やチーズを積極的に選ぶと歯には優しいです。お菓子を持参するなら、キシリトール入りのものを選びましょう。

お酒は口の中を乾燥させますし、タバコは歯が黄ばむだけでなく歯周病のリスクも上げます。楽しく飲むのは良いですが、ほどほどにしておいた方が歯のためにも体のためにもいいですよね。

口の健康って、見た目や口臭だけの問題じゃないんです。歯周病を放っておくと、糖尿病や心臓病のリスクまで上がることがわかっています。特にストレスやお酒が増える年末は、いつも以上に丁寧なケアを心がけたいところ。

清潔な口元は自信にもつながりますし、笑顔で人と接する機会が多い時期だからこそ、口のケアを大切にしていきましょう。