歯磨きの力加減、間違ってない?オーバーブラッシングを防ぐ重要ポイント
オーバーブラッシング(磨きすぎ)って何が問題なの?
毎日当たり前にやっている歯磨き。でも実は、その力加減を間違えている人がとても多いんです。「汚れをしっかり落とそう」と思うあまり、ゴシゴシと力を入れて磨いてしまう。これが実は大問題なんですね。
歯の表面を覆っているエナメル質は、歯磨きのやり方が良くないと削れてしまいます。食事後むし歯菌の作り出す酸で溶けた(脱灰)上に、歯磨きでも削られたら、再生(再石灰化)は追いつきません。
そして歯茎も同じ。一度下がってしまった歯茎は、自然に回復することはほとんどないのが現実です。
多くの人が「強く磨けば磨くほどキレイになる」と思い込んでいますが、これは大きな勘違い。硬めの歯ブラシでゴシゴシ磨くのも、実は逆効果なんです。
こんな症状、心当たりありませんか?
冷たいものがしみる
アイスクリームを食べた時、冷たい水を飲んだ時にキーンとしみる経験はありませんか?これ、実は磨きすぎが原因かもしれません。
歯茎が下がってきた
鏡を見た時に「あれ?歯が長くなった気がする」と感じたら要注意。歯茎が下がって歯の根元が見えてきている可能性があります。
正しい歯磨きのコツ、教えます
鉛筆を持つように軽やかに
歯ブラシをグッと握りしめていませんか?鉛筆を持つように、指先で軽く持つのがポイント。これだけで自然と力が抜けます。
150gの法則
どのくらいの力が適切かって、なかなか分からないですよね。目安は150±50g程度。歯ブラシを手の甲に当てて軽く押してみてください。「これくらいでいいの?」と思うくらい軽い力で十分なんです。
小刻みにチョコチョコと
大きくゴシゴシ動かすより、小刻みにチョコチョコと動かす方が汚れはよく落ちます。歯1本1本を丁寧に磨くイメージで。
歯ブラシ選び、間違ってませんか?
「ふつう」か「やわらかめ」を選んで
「かため」の歯ブラシを使っている人、今すぐ見直しを。特に力が入りがちな人は「やわらかめ」がおすすめです。
1ヶ月に1回は交換を
歯ブラシって意外と長く使ってしまいがち。でも衛生上も1ヶ月での交換がオススメです。
1ヶ月経って交換のとき、毛先がバサバサに開いているなら力の入れすぎですよ。
歯磨き粉も見直そう
研磨剤がたっぷり入った歯磨き粉は、歯を削る原因になることも。特にしみやすい人は、研磨剤の少ないものを選んでみてください。
最後に
歯は一生使う大切なもの。「もっと早く知っていれば」と後悔する前に、今日から優しい歯磨きを始めてみませんか?最初は「こんなに軽くていいの?」と不安になるかもしれませんが、きっと歯も歯茎も喜んでくれるはず。
毎日の小さな心がけが、10年後、20年後の歯の健康を左右します。ぜひ今日から実践してみてくださいね。