QOL(クオリティ オブ ライフ)の考え方

皆さんはクオリティ オブ ライフ(QOL)という言葉を聞いた事があるでしょうか。
豊かさの指標として「所有する物の量」ではなく、「生活の質」を重視する考え方です。

単に生きているではなく、幸福に生きている状態を目指そうという考え方で生み出された概念だと言われています。
様々な分野で向上させる要素や、低下させる原因などが評価されています。

もちろん医療分野でも、いくつもの定義が考えられています。

歯科の範囲から言いますと、歯や歯茎、お口に問題が無く、食べたいものを食べられる状態を維持する=お口の健康を維持する事が、QOLを維持のために重要です。
特に高齢の方への対応でこのQOLを考える事が増えています。
単に虫歯が無いという事ではなく、昔からの好物が、歯が減ったり、弱ったりして「固いから食べられない」「うまく噛み切れない」といった事で、食べられなくなれば、QOLは下がってしまう訳です。

ましてや、「歯が痛い」「冷たいものがしみる」といった直接的な問題をそのままにしていては、食事の度にストレスとなってQOLが下がります。

このため、日々の口腔ケアが重要となります。
要介護の方の場合などは、周りの方が口腔ケアについて対応する必要があるケースもあるでしょう。

実はこのQOLは複雑で、お口の健康を維持するために大変な苦労や多額の費用、他の方々に迷惑をかけるといった事があれば、健康が維持出来ていてもQOLは下がってしまいます。
自身はもちろんの事ですが、周りの人に負担をかけてしまって「すまない」と思う事がQOL低下に繋がると言われています。

虫歯や歯周病がある場合も、早期発見・早期治療で対応できれば、費用面をはじめ負担も少なくなるため、対処によるQOLの低下を軽減出来ます。

歯周病を自分で見つけるのは容易ではありませんし、歯石の除去など歯科医院でなければ対応できない口腔ケアもあります。
ですので、定期的に歯科医院で検診を受けるようにしましょう。

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